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煮カエルの未来:私たちが直面する新たな波と選択 (第4回・最終回)

前回までは、ステーブルコイン中心社会への移行と日本の未来について考えてきました。最終回となる今回は、当社が考えるステーブルコインへの具体的な対応案についてお話しします。

 

当社が考えるステーブルコインへの対応案


ノンカストディアルウォレットの重要性

ステーブルコインの管理において、ノンカストディアルウォレットの使用を強く推奨します。その理由は以下の通りです:

  1. セキュリティリスクの軽減

    • カストディアルウォレットでの管理は、ハッカー攻撃時の被害が甚大(例:DMMの480億円以上の被害)

    • 事業継続リスクの回避

  2. 利用者の自己管理責任の明確化

    • 資産の完全な所有権と管理権を利用者に付与


AML/KYC対策と秘匿性の確保

ノンカストディアルウォレットでのAML(アンチマネーロンダリング)やKYC(顧客管理)は難しいとされていますが、当社では以下の対策を提案します:

  1. ブロックチェーン技術を活用した年齢証明システム

    • 若年層のSNS利用問題にも対応可能

  2. プライバシー保護技術の導入

    • 取引の秘匿性を確保しつつ、必要に応じて情報開示が可能なシステム

    • 企業決済や個人消費における秘匿ニーズに対応

    • 大手企業との共同特許出願を準備中


結びに:日本の未来を築くために

これまで4回にわたり、暗号資産とWeb3.0という新しい波に日本がどう向き合うべきかを考えてきました。私たちは今、重要な岐路に立っています。

  1. 技術革新への積極的な対応

  2. 法制度の柔軟な改正

  3. 産学官連携による人材育成

  4. 国際競争力の維持・向上

これらの課題に一丸となって取り組むことで、日本は再び技術立国としての地位を確立できるはずです。「煮カエル」にならないよう、変化を敏感に感じ取り、迅速に行動する。そんな社会を皆さんと一緒に作り上げていきたいと思います。

この連載が、皆さまにとって新たな視点と行動のきっかけとなれば幸いです。

 

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